相模原市にある広島お好み焼き店の江島昇一さん・令子さんご夫妻が、戦争の悲惨さや平和の尊さを後世に伝えるために、お好み焼きが焼きあがる間にお客様に折鶴を折っていただき、毎年、8月6日の原爆の日に合わせ、広島に届ける活動を続けておられます。

ご自身も被爆者であるご夫妻が、広島のお好み焼き店が『待っとる間に鶴折る会・ヒロシマ』の活動に共感し、これまで続けてこられたことを知り、ご夫妻をお尋ねいたしましました。

その際、令子さんより戦後復興の象徴的な食べ物である広島お好み焼きを、原発事故による風評被害に苦しむ福島の農家の方々を激励する意味を込めて、福島産の肉・卵・野菜を使って広島お好み焼きを被災地の方々に食べていただきたいとのお話をいただきました。

早速、かねてよりお世話になっておりますオタフクソースの佐々木尉文会長にご相談したところ、オタフクお好み焼きソースをはじめ食材のご提供に加え、キッチンカーと4名のスタッフの派遣協力をいただくこととなりました。

当日も、平和への祈りを込めて、折鶴を折ってくれた子どもたちをはじめ来場者先着500名に、広島お好み焼きを提供させていただくことができました。

私はもちろんのこと、同じく広島出身の若林智子県会議員をはじめボランティアの皆様とともに福島県郡山市を訪れました。

また、この企画にご賛同いただきました原爆の子の像のモデルとなった佐々木禎子さんの甥にあたる佐々木祐滋さんやアンパンマンのミミ先生の声優をお務めの滝沢ロコさん他のコンサートも実施していただきました。

また、箸袋には、東北復興を応援されている書家で、NHK大河ドラマ『平清盛』の題字を書かれた金澤翔子さんの書『忘れない・東北』のロゴを特別に許可をいただき、使用させていただきました。

このたびの郡山市訪問は、佐々木祐滋さんからのご提案で、9・11ニューヨークテロの被害者遺族会の会長が平和の象徴・サダコ鶴のことを知り、テロにより崩壊したワールド・トレーディング・センターの鉄骨の一部で折鶴のモニュメントを造り、東日本大震災の被災地・郡山市に寄贈されたことを念頭に決定いたしました。

平和を願う強い心のつながりを実感した一日でした。