しきだ博昭
連日のように新聞報道、テレビ報道が続いているわけでありますが、県民のこうしたアスベスト対策に対する不安といいますか、この問題に対することを県民も思っているんじゃないかなと、そういう心配をしております。県としても厚生労働省や関係機関とも連携し、取組がされていることと伺っておりますが、この関係について質問をさせていただきたいと思います。厚生労働省からの依頼に基づいて調査を実施するということでありますが、調査の趣旨、調査対象など、これらについて簡潔で構いませんので、御説明をいただきたいと思います。
保健福祉総務課長
今回の厚生労働省からの調査の趣旨でございますが、昨今、アスベストが大変に危険ということで、そういった施設の利用者、あるいは患者、職員などの安全対策に万全を期すということで、社会福祉施設、病院等での吹付けアスベスト等の使用実態を把握すると、こういうものでございます。
それから、調査対象でございますが、まず社会福祉施設等におきましては、相当幅広くございまして、障害者、高齢者などの入所施設、あるいは保育所やデイサービスセンターといった通所の施設、これ以外に民間の施設や有料老人ホーム、また病院につきましては、国立病院とか大学病院、県立病院を含みますが、県が依頼された中身につきますと、県立、民間等のすべての病院を対象ということになります。
それから、調査の方法でございますが、社会福祉施設、病院共、方法は同じでございまして、対象の建物としては、平成8年度以前に修復をした建物を対象にということでございまして、方法としては建物の設計図書等により、吹付けアスベスト等が使用されているかどうかを確認する。その後、使用されているという状況にあれば、それに対する措置ということになりますが、封じ込めとか、囲い込み等、粉じんが飛散しないような状態になっているかということを目視するということでございます。そういった手続を踏まえまして、各施設等から県を経由しまして、国の方には10月末までに報告すると、こういう段取りになっております。
しきだ博昭
今、この調査の趣旨、調査対象、それから方法について、お答えいただきましたが、福祉施設、保育園、有料老人ホームや公立、民間の病院ということがもちろんございましたが、具体的にいうと調査対象施設というのは県内にどのくらいあるのか。
保健福祉総務課長
厚生労働省からの調査依頼をされているのは、都道府県だけではなくて、政令市、中核市ということでございますので、県所管ということでお話をさせていただきますと、まず社会福祉施設等につきましては、基本的には政令市、中核市を除く県所管について調査をいたします。ただ、一部、介護保険事業所は県内全域で県が調査します。それらの対象数でございますが、現在、社会福祉施設等で3,744施設ございます。
それから、病院ですが、先ほど申しましたとおり、県立病院と大学病院の方で、これについては県域全体を県で調査するというふうになってございます。この数が336施設でございますので、社会福祉施設、それから病院を合わせますと4,080施設という数になるということでございます。
しきだ博昭
それを10月末までに調査して報告をするということでよいですか。
保健福祉総務課長
社会福祉施設、それから病院につきましても、同じく10月末までに報告することになっております。
しきだ博昭
先ほども御説明の中に社会福祉施設、それから病院、職員が目視調査を行うという、こういう調査の方法についての説明の中で触れられておりますが、こういう仕方というんですか、そういう方々がそういう調査を行うこと、また技術的に判断することが可能なのか、その辺についてはどうでしょうか。
保健福祉総務課長
目視調査ということですが、今回の一連の吹付けアスベストの調査というのは、とりわけそういった実態があるかどうかを確認する必要がございます。その際には、設計図書をめくり、あるいは設計、施工業者に問い合わせるということで対応してもらっているようでございます。しかしながら、小さな建物ですとか、賃貸借物件の場合、あるいは設計図書がなかったり、設計業者がいないという場合がございます。この場合には、施設管理者の目視により吹付けアスベストの有無を確認する必要があるということでございます。
それから、吹付けアスベスト等の存在が確認された場合、その損傷とか、劣化、いわゆる状態について申し上げることになりますが、その際に目視という形で確認をされるのが実情でございます。そういうところで、目視ということが相当になりますが、保健福祉部といたしましては、先ほどお話がありましたように、一般的には素人の方がやるということもございますので、依頼した際に、どのような場所にアスベスト類が使用されている可能性があるのか。それから、どのような状態がアスベストには損傷とか、劣化した状態なのか、そういうもの参考資料をあわせて送付しまして、依頼してございます。しかしながら、現実には施設、病院の職員で判断がなかなか難しいという場面もあろうと思います。その場合には、やはり専門業者に判断していただくことが必要だと思います。
しきだ博昭
そうした調査の結果、アスベストの飛散のおそれがあるということが認められた場合は、速やかに緊急的な措置をするというお話がありましたが、緊急的な措置というのは、具体的にどういう作業であるのか、そのあたりについて説明いただきたいと思います。
保健福祉総務課長
緊急的な措置ということでございますが、吹付けアスベスト類が損傷とか、劣化しているという状態につきましては、そういう恐れがあるということであれば、吹付けの場所にもよりますが、施設の利用者、あるいは職員に健康被害が出るということがあると思います。今年の7月に施行されました石綿障害予防規則というのがございます。その中で、事業者はその労働者を就業させる建築物の壁、柱、天井等につけられた石綿等が損傷、劣化等により暴露するおそれがあるときは、当該石綿等の除去、それから封じ込め、囲い込み等の措置を講じなければならないとされてございます。
この規則は、多くの利用者、あるいは患者が利用する社会福祉施設や病院等について、そういった状況があれば、それぞれの管理者に、この規則にかんがみ、封じ込め、囲い込み等の措置をきちんと要請すると、そんな考えのものでございます。
しきだ博昭
除去、封じ込め、囲い込みといった、こういった対策の要請をしていく。その費用負担については、国なり県の方の補助といいますか、助成というのか、そういったものはあるのですか。
保健福祉総務課長
社会福祉施設につきましては、国の制度の中で補助制度がございます。施設等の改修についてということで、その中のメニューでアスベストの対策ということが書かれてございます。ただ、全体に、どの程度の予算を国の方で対処するか。実際、調査の結果によりまして、どの程度の金額になるのかを含めましてでございますが、制度としては、現在、国の補助制度があるということでございます。
しきだ博昭
それでは、10月末までに調査報告がされるということですが、その調査結果について聞きたいと思いますが、結果の公表について、どのように今現在、考えておられるのか、その点をお聞かせいただきたいと思います。
保健福祉総務課長
社会福祉施設、それから病院等について、厚生労働省依頼の調査でございます。先ほど申しましたように、11月には国の方では集計を経た後、公表するという考えでございます。これを県として、どのように公表するかということでございますが、国からの調査依頼ということもございますので、一義的にはこういった調整を図りたいと思います。
それから、先ほどの資料の中でも県としていろいろな施設、私どもの所管の社会福祉施設、それから病院以外の施設についても県の方でも1,000u以上の建物等についても調査があるというふうに聞いてございますので、全庁的な対応も必要かと思っております。
それから、もう一つは先ほど申しましたように、社会福祉施設等の調査、これは政令市、それから中核市も県と同じように調査をしますので、それらとの横並びと申しますか、そういったことも調整しながら、公表については前向きに検討したいと思っております。
しきだ博昭
では、県民の健康不安に対しての具体的な対応について、保健福祉事務所における相談窓口を7月13日に設置をしたということですが、ここでの相談の内容とか、件数、今現在のですね。それから、どういった内容の相談が寄せられているのか。現時点で把握をされている範囲で結構でございますが、その点についてお聞かせいただきたいと思います。
健康増進課長
8月18日までの集計について、御報告させていただきます。
健康相談については38件ございまして、全体については196件ございますが、労災について45件、環境について101件、その他12件といった状況となってございます。
しきだ博昭
医療従事者に対する技術研修の実施というものがありますが、予診などの向上を図る。医療機関の従事者の方の技術は、どういう研修があるのか、国の方の指導を受けるのか、県としても、県民の不安というものをとらえながら、その辺の具体的な研修の内容、そのあたりについて、お聞かせいただきたいと思います。
健康増進課長
医師の研修につきましては、地域がん診療拠点病院、県内に現在、県立がんセンターと藤沢市民病院の二つがございますが、その地域がん診療拠点病院の機能の中で施設内の医師、または施設外の医師に対する研修というのを行うこととなってございまして、その中で今年度については中皮腫について、県の医師会などと協力しながら、研修を行いたいと考えておりまして、現在、調整中でございます。
しきだ博昭
県立がんセンターなど、2箇所で実施をしているということですが、県内の医療従事者がそこに行って研修を受けるという、こういう形の対応になるんでしょうか。
健康増進課長
御指摘のとおりでございます。
しきだ博昭
速やかに、そういった研修体制を整えていただいて、県民のそういう相談窓口に寄せられた対応について、適切に対応していただきたいと思います。
今日の朝日新聞にも、全国の駅舎約3,700箇所でアスベストを使用しているとか、そういう見出しが毎日のように取り上げられております。様々な厚生労働省からの要請に基づくアスベストや、あるいは人的に対しての取組だとか、除去、そういった対応については、迅速に行っていただきたいというふうに思います。今後も、こういった調査の速やかな実施と、そういったものは緊急的な措置を含めた対応について、保健福祉部のみならず全庁挙げて、研究を深めていっていただいて、取組の一層の充実をしていただきたいということを最後に要望させていただいて、この質問を終わりたいと思います。 |