年頭にあたり、皆様方の温かなご理解と変わらぬご支援に、まず心から感謝申し上げたく存じます。さて、いま私たちの社会は多くの課題を抱えています。アスベストによる健康被害の拡大や不気味に忍び寄る鳥インフルエンザの恐怖が私たちの社会に暗い影を落とし、一方、耐震強度計算書の偽造問題、広島・栃木・京都で相次いで発生した児童殺害事件など、社会と暮らしの安全を希求する私たちの望みを打ち砕くような事件が後を絶ちません。
戦後60年の間、勤勉な国民性と先輩方のたゆまぬ努力により、豊かで安全な社会を築いてきたわが国は、今、安全と安心を維持・確保していくためには相当な覚悟と決意が求められる時代になってしまいました。
人間関係の希薄化が社会に歪みを生じさせ、さまざまな事件を生んでいる昨今、親と子、家族、地域の人たち、先生と子供たち、行政と市民、国と国、あらゆる分野における"絆"の大切さをもう一度見つめ直す必要があると思います。会話の絶えない家庭は親子が互いの信頼を確かめ合い、地域の人たちの温かさに触れた子供は人を敬い郷土を愛し、よい先生に出会った子供たちは勉強することの楽しさを覚え、すばらしい指導者に出会ったスポーツマンはフェアプレーと友情を育み、人々が行き交う国と国の間には互いの尊敬と信頼が生まれる、と私は信じます。
この一年、さらに皆様との対話を大切にし、皆様方との信頼の"絆"をより深めていけるよう、明るい未来と確かな明日に向けて、さらなる努力を続けていく決意を新たにしております。
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