このたび、こうした貴重な機会をお与え下さいました日中発展協会の西田嘉幸会長、王祝副会長はじめご関係の皆様に心から感謝申し上げます。
帰国した翌日から、反日感情が高まりを見せる中、北京から反日デモが各地に広がっていくというニュースを連日注意深く見ながら複雑な思いでこの報告書をまとめています。
互いを理解し尊敬し合うことに対するお互いの努力が残念ながら不足する中、冷静さを欠いた感情の高まりが今の状況を生み出してしまっているのではないかと憂慮している。
櫻の植樹の折、上海青浦光明高級中学の生徒代表が『政府間の交流ももちろん大切であるが、特に私たちの世代の交流、民間交流がこれからますます重要になってきます』とあいさつした。写真を整理し、報告をまとめながら、感慨深く彼女の言葉を思い起こした。
彼女の父親は、上海と横浜・神戸を結ぶ定期船「鑑真号」の船長を務めていたという。今、既にこの船は役割を終え定期船はなくなっているが、約15年前、私が学生だった頃、その鑑真号に乗って横浜港から上海に向け出港し、上海・北京などを旅して回った思い出が甦る。もしかしたら、彼女の父親の舵を取る鑑真号に乗っていたのかも知れないと、人の世の冥加を感じずにはいられない。約15年前、上海港に着いた当時の印象からは想像できないほどの上海の街の変貌ぶりと側聞していた以上の発展のスピードに驚きと衝撃を覚えたというのが率直な思いである。
改めて、このたびの中国訪問に際し、さまざまな視察箇所の調整にあたっていただき、その上、上海市外事弁公室を通じ滞在期間中、私のために通訳と車のご手配をいただくなど、きめ細かな対応に終始ご配慮下さいました日中発展協会の王祝副会長に深く感謝いたします。また、王副会長を通じ、訪問させていただきました先々で、それぞれ公務多忙の中、快くお迎えいただき、丁重なご説明とご案内をいただきました皆さま、そして、4日間、通訳として私を担当して下さった上海市外事弁公室の李想さん他、このたびの中国訪問でお会いさせていただきましたすべての方々に心をこめて御礼申し上げます。
植樹した櫻の木が、両国の友情と互いの尊敬と信頼とともに年々大きく育っていくことを切に望みながら、ご報告といたします。
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