中国訪問報告書(日中友好櫻記念植樹事業ならびに上海市及び周辺市視察)

中 国 訪 問 報 告 書
日中友好櫻記念植樹事業ならびに上海市及び周辺市視察
4月6日行動分

5.蘇州工業園区(午前)


 蘇州工業園区は、中国とシンガポール両国政府間最大の合作プロジェクトで、中国改革開放の重要な窓口であり、国際合作の成功モデルとして、また全世界で発展スピードが最も速く国際競争力が最も強い開発区の一つとして内外からの注目が集まっている。
 中国・シンガポール両国政府指導者が直接推し進めた合作プロジェクトとして特別な位置づけがあり、制作面で多くの優位性を持ち「経済特別区ではないが、経済特別区よりも特別」であると言われる。例えば、政府の産業政策に合致した外国投資プロジェクトに対しては、園区が全て独自で認可することができ、その審査のプロセスは透明性が確保され効率性が高い。一般的には会社設立の認可手続きは3日以内としている。
 さらに、進出企業に対して、相談窓口を一本化やワンストップサービスの充実など行き届いた投資コンサルティングサービスなど効率の良いシンガポールの行政システムの特色を非常にうまく取り入れている。
 また、蘇州工業園区は全国近代物流テスト地区であり、全国初の電子通関作業テスト地であるとともに、独立した税関を有し、上海と蘇州工業園区貨物空陸会則通関モードを採用し物流スピードの加速化が図られ、例えばエア便で輸入する貨物の通関時間は5時間まで短縮され、企業の物流コストを大幅に軽減するとともにタイムロスの縮減に大きな効果をもたらしている。この物流におけるスピードと効率性は進出企業にとっても大きな魅力と言える。
 さらに、この園区は、進出企業に対しいわゆる2免3減半といった他でも実施されている優遇政策はもちろんのこと国際競争力のある多くの優位性を有し、経済成長率も著しく、年間平均約50%の成長率を維持しているのは驚きに値する。
 一方、インフラ整備では、水道、電気、通信ケーブルなどほとんどが地下埋設であり、マスタープランに基づき計画的に整備された街づくりが進められている。金鶏湖周辺をはじめとする憩いの空間や園区内45%以上と言われる緑化率に示されるとおり、自然との調和のとれた街並みはとても印象的である。江蘇省の近代化基準に基づいて幼稚園、小学校、中学校はじめ外国企業の進出に対応するため蘇州シンガポール国際学校が設立され、地域住民及び外国人の子どもたちの良好な教育環境と生活環境の整備に余念がない。
 園区内の大学院エリアには、既に中国科学技術大学、北京大学をはじめ理工系大学を中心に進出し、園区内の企業ニーズにあった即戦力の人材育成にスピーディーに対応できる体制づくりにつとめている。
 当時、ケ小平国家主席がシンガポール訪問したことに端を発し、これまで両国政府の強力な後押しにより推進され、また、両国の副総理が参加する「中国−シンガポール連合強調理事会」において管理される蘇州工業園区は、中国近代指導者が繰り返しここを訪問していることからも、中国政府の期待の高さがうかがえる。


  Report No.90(2005/05/27)
6.蘇州沙迪(ソディック)特種設備有限公司(午前)

 横浜市都筑区に本社のある株式会社ソディックの現地生産工場を訪問させていただきました。
 去る、3月15日訪日された上海市人民政府対外経済貿易委員会の皆様と一緒に株式会社ソディック本社を訪れた折、蘇州の現地工場のお話しをお聞きし、株式会社ソディック様の格別のご理解により訪問させていただくことができました。
 お忙しい中、岡崎秀二副総経理にご対応いただき、会社概要の説明ののち工場内を見学させていただきました。
 蘇州沙迪(ソディック)特種設備有限公司は、株式会社ソディックが蘇州第三光学儀器廠と合弁し、1994年11月蘇州新区に放電加工機の工場を設立、その後2004年6月に株権を譲渡して株式会社ソディックCPCが全額出資の外資会社となる。敷地面積約3700u、従業員数約300人(2005年4月現在)。

 蘇州市内観光(午後) 

中国のピサの斜塔

@虎丘(こきゅう)を見学 
 春秋時代末期、呉王夫差が父闔閭をここに葬ると、3日後に白い虎が現れたという伝説から虎丘と呼ばれる。丘の上に建つ雲岩寺塔(虎丘塔)は、961年に建てられ中国でも最も古いレンガの塔の一つ。高さ47メートル、八角7層で、これまで7度の地震に見舞われたり地盤沈下などにより、現在では中心線より2メートル、15度ほど傾いている。

A寒山寺(かんざんじ)を見学 
 梁代天監年間(502〜519年)に建てられ、妙利普明塔院と呼ばれていたが、高僧寒山が住んだことから寒山寺と呼ばれるようになった。現有する建物は清代末期に再建されたもので、大殿右側の鐘楼には、日本から寄贈された鐘がかけられており、除夜の鐘をこの寺で迎える日本人観光客が増えているという。


唐の詩人 張継(ちょうけい)が詠んだ「楓橋夜泊(ふうきょうやはく)」(下記)でおなじみの寺

  月落烏啼霜満天 (月落ち烏鳴いて霜天に満つ)
  江楓漁火對愁眠 (江楓漁火愁眠に対す)
  姑蘇城外寒山寺 (姑蘇城外寒山寺)
  夜半鐘声到客船 (夜半の鐘声客船に到る)

 月は西の山に傾き、夜烏が啼いて、冷白な霜は天に満ちている。
 川辺の楓と、いさり火が寂しく揺らぎ、旅の愁いでまどろむ目に映る。
 折しも、姑蘇の町はずれの寒山寺から、夜半を告げる鐘の音が、船に響いてきた。


B天鵝湖(Swan Lake)鑑賞(夜)〈上海大劇院〉 
 上海城市舞踊有限公司制作によるアクロバットバレエ。
 バレエの名作『白鳥の湖(Swan Lake)』を、広州雑技団の創作演出によって3月25日から4月9日まで中国国内のみならず世界で初めて上海大劇院において公演。
 滞在中に公演が行われており、日中発展協会の王祝副会長のご配慮により、連日、超満員の中、鑑賞させていただきました。
 日本でも、こうした公演を鑑賞する機会の少ない私にとって、また、当初の日程には入っていなかっただけに、すばらしい演技に驚きと感激の中、とても有意義な時間を過ごすことができました。


フィナーレのみ撮影を許されました

 統率のとれた演技力と芸術性の高さ、衣装の華やかさ、大胆さと繊細さを併せもつ舞台装置、次々と繰り広げられるすばらしい演技に時間の経つのを忘れてしまいました。
 中国公演が終了した今、世界各地から公演の依頼が殺到しているとのこと。翌日、日中発展協会の王祝副会長より、日本公演のご提案をいただきました。協会の青少年交流担当理事を務める私にとっても、このたびの中国訪問を機に、こうしたすばらしい公演を日本でも開催し、日中両国の文化交流の一つとして多くの日本の皆さまにご覧いただく機会をご提供できれば、とても嬉しく思います。ご関係の皆様にも、ご相談してみたいと思います。



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