神奈川海外ボランティア歯科医療団(KADVO)
第3回 フィリピン口唇・口蓋裂手術プロジェクト
2004年3月28日〜4月4日
フィリピン共和国 ネグロス島 ドマゲッティ市
Holy Child Hospital |
|
| 私自身も機会があれば是非参加したいと考えておりましたところ、本プロジェクトの実行委員長を務められた都筑区仲町台の歯科医師・河野伸二郎先生からのお誘いもあり、このたび同行させていただくことが実現しました。一昨年、KADVOの皆さんとタイでのフリークリニック(無料歯科診療)への参加に引き続き、ご一緒させていただきました。このたびの参加を通じ、フィリピンにおける現状の一端を見ることができたこと、また、ここで、見たこと、聞いたこと、感じたこと、考えたこと、その一つひとつが、私にとって、とても有意義で、かけがえのない経験となりました。 |
 |
| この貴重な経験を、これからどう生かしていくかといった課題を背負って無事帰国いたしました。ここに改めて、今回の口唇・口蓋裂手術プロジェクトの様子についてご報告いたします。 |
口唇・口蓋裂児の現状 |
| 口唇・口蓋裂は日本では出生児500〜600人に1人と最も発生率の高い先天性異常で、一般に、環境的要因と遺伝的要因がそれぞれ複雑に関わっていると考えられ、現在のところ、効果的な予防法は見つかっていないのが現状です。医療水準が高く、技術も飛躍的に向上しているわが国の場合、口唇・口蓋裂児が負わなければならない発音や発声あるいは食事をする上での障害は、生後すぐに手術を受けることができるため、既に乳児期に取り除くことができる。一方、フィリピンでは、発生率は日本とあまり変わらないと言われていますが、口唇・口蓋裂の手術ができる医師があまりいないこと、また技術力などの課題に加え、貧困や経済的な事情により、出生後まもない子どもたちが手術を受けることは極めて困難な状況です。口唇・口蓋裂手術は現在、首都マニラでしか受けられないこと、マニラまでの交通費や滞在費、さらには平均年収の5倍ともいわれる手術費用などといった大きな問題があり、手術を受けることができないまま、成長していく子どもが極めて多いというのが現実で、このことは、対人関係や学業あるいは時として就職など、子供たちの人生にとっても大きな影響を及ぼしています。 |